緊急事態宣言以降、バーベキュー率がやたら上昇し炭遣いが上手になった高野です。
という訳で昨日の焼き物は、タケノヤさんから届いた焼鳥セット。

新型コロナウイルスのおかげで飲食店はどこも大変だと思い
ネット等で宅配サービスを始めた知人の商材は少しでも応援させて頂くようにしています。
中でも動きが迅速だったのがタケノヤの竹野社長でした。

もし自分が飲食店オーナーだったら、いまだに下を向いてウジウジしてたかもしれません。
政治家の悪口なんかを言って、酒でも飲みながら(笑)

それが矢継ぎ早に色んな施策を発表し、行動に移されている様から逆に勇気を
もらった次第で、その恩返し的な意味もあります。

またそれ以外にも理由があります。

それは僕が小学生の頃から竹野さんのお店「豊竹」に行くのが
とっても楽しみだったことです。

今から30年以上も前の話です。

当時は食べ物の好き嫌いが激しく、しかも鶏肉が大の苦手。
それでも豚バラだけを食べるのが楽しみで、時折、家族で食べに行きました。

当時は親父が起業したてだったというのもあるのかも知れません。
資金的にも余裕がなかったのか、焼肉に行くよりも焼鳥に行くことが
多かった気がします。

なので「豊竹」というと父親の起業時代を思い出すのです。
家族5人、1ルームの時代(2年弱ほど)でした。

親父の企業の成長とともに家族で豊竹に行く機会は減りました。
それと同時に、少しだけ高級なお店に連れていってもらうことも増えました。

けれど何故か印象に残っているのは「豊竹」なのです。
あそこが親父の会社経営の、
そして家族の原点だったように思うのです。
安い焼鳥を家族でつつくことで
家族が一丸となったような気がするのです。

その後、親父の会社は最盛期40台近い車を保有していましたが
残念なことに私の能力不足でその会社を閉じました。

そこはいまだに文字に出来ない感情が残っているのだけれど、
ある経営者の研修で「報恩」、恩返しに4つの方法があると聞いて
救われた気分になりました。

その4つの方法とは

1.体を癒してあげる(足を洗ってあげるなど)
2.話を聞いてあげる(生きている人ならばその人に関心を寄せる)
3.魂を癒してあげる(亡くなっていれば墓参りする)

そして4番目がチョット意外で、「立志」。
志を立てると習いました。

折しも独立1年目。
親の会社を継がなかった、いや継げなかった自分を
なんとなく許してもらえる気がしました。

そして30年以上たっても、コロナが来ても前を向いて経営されいる
竹野さんを見て、心底立派だなぁって思い、
同じ焼鳥をまだ幼い我が子たちと一緒に頬張り、パワーを頂き
自らの事業への思いを新たにする私でした。

ごちそうさまでした。

合掌