今、老後2000万が話題になっていますが
この額が本当はいくらなのか?
実は2003年あたりから話していました。
私のマネーセミナーでは、
将来もらえる年金のシミュレーションを
生徒さん自身にやってもらいます。
すると皆さんかなり凹みます。
テレビや新聞で報道されていても
自分の身に置き換えてみないと実感しないんすね。
だ・か・ら
書くことはとっても重要なんですね。
ただ莫大な資金が必要になるからといって
過度に落ち込む必要はありません。
「金利」に対する正しい知識を持って入れば
明るい未来が見えてきます。
ご存知の方も多いでしょうが
金利には、2通りの考え方があります。
ひとつは「単利」というもの
もうひとつは「複利」というものです。
手元に100万円あるとしましょう。
10年満期の「単利」の商品があった場合、
もらえる金利は常に一定です。
7.2%の単利だと
毎年7.2万円の金利をもらえるから
10年間の金利合計は72万円で
元利合計で172万円となります。
一方、複利は「元本」に「利息」を足したものに
利息がかかってくるので、雪だるま式に資産が
増えます。
よって同じ利率なら複利が有利です。
100万円を7.2%複利で運用すると
10年後には約200万円(約2倍)になります。
注)この例では金融商品にかかる手数料や税金は
考慮しておりません。
そしてもうひとつ。
複利の効果を計算する簡便法をご紹介しておきましょう。
「72の法則」というのをご存知でしょうか?
72 ÷ 金利 ≒ 元本が2倍になる年数
というものです。
7.2%複利の商品でお金を運用したら
72 ÷ 7.2 = 10年
ということで、
10年後に元本が2倍になるというものです。
かのアインシュタインが発見したものとも言われ、
複利効果を測るのに便利です。
本当かな?と思ったら
100万円 ×1.072 ×1.072 ・・・ ×1.072という感じで
計算してみて下さい。(1.072を10回掛けてみてください)
ちなみに
7.2%複利で100万円を、ずっーと運用していたら
10年後には200万円
20年後には400万円
30年後には800万円
そしてなんと、40年後には1600万になります。
複利は時間をかけてあげることで、加速しながら
資産を増やしてくれるのです。
逆に低金利で放置していたらどうなるでしょう。
金利が0.1%複利だとすると、
72 ÷ 0.1 = 720年
「安全に、安全に」という気持ちも分かりますが
低金利商品に預けていても「増えないリスク」があることを
理解しておくべきでしょう。