今から２～３年前のことです。
あるご家族から相続のご相談を受けました。
相談を持ち掛けたのは磯野家でいうカツオ（長男）さん。
ン億の資産があって、その8割は現金や有価証券。
フネさん、サザエさんも相続税を心配していて
乗り気でないのは波平さんただ一人。
何度もカツオさん、サザエさん夫婦（マスオさん含む）と面談し
対策の方向性まで見えていたのですが、最後に波平さんから言われた言葉が
今日のタイトルのお言葉でした。
「いいじゃねえか、分けられるんだし」
被相続人候補の方が乗り気ではないので、
それ以上、私からは突っ込まなかった案件です。
なぜなら相続は、事が起こるまでは被相続人の問題、
事が起こってからが相続人の問題だからです。
あれから２～３年たってカツオさんからの電話。
「今、サザエ夫婦と係争中」
「何があったんですか？」
「サザエに分割協議書作ってもらったらあり得ない分割案だったんだ。」
「・・・」
分けやすい資産構成だからといって
問題が起こらないとは限らない事例です。
ぜひモメない対策を。