お金を上手に貯めれる人は
金融商品の使い分けが上手です。
目的があって、
それに適した金融商品を選んでいる方が
多いように感じます。
一方、結果が出ていない人は
金融商品の購入動機を聞いても
「なんとなく・・・」
という答えが多いものです。
金融の自由化が進むまでは、
それでも大きな問題にはなりませんでした。
どの会社のどの商品を選んでも大きな差は出なかったからです。
そして終身雇用と公的年金が、安定した老後を守ってくれました。
定年まで勤めて、退職金と年金と預金で暮らして行けたのです。
しかし、
これからの資産形成は
今までのようには行かなくなりつつあります。
低金利、雇用不安、年金問題、そして金融自由化は、
リターンと引き換えにリスクを要求するようにりました。
このような状況では、
ひとつの資産に頼らない資産形成をしなければなりません。
そこで私はお金を「生活用の財布」・「長期資産形成の財布」・
「取引用の財布」の3つに分ける使い方を提案しています。
【生活用の財布】
これは、誰もが持っている生活資金としてのお金。
急な入院の場合、保険の入院給付金をもらう前にも
出費はつきものです。
最低限、半年分の生活費は現預金で持っておきたいものです。
このお財布は低金利下では増えないリスクもありますが、
イザという時のためになくてはならない資産です。
【長期資産形成の財布】
老後資金など将来に備えた資産形成を行うための財布です。
これは長期分散投資を前提とし「投資信託」や「確定拠出型年金(iDeCo)」などの
を活用していく方法です。
これらは元本保証が無いものが大半で、
金利や為替、株価などの変動により
資産価値が増減するリスクを伴います。
しかしながら、このような資産を活用できなければ、
十分な老後資金を準備するとこは難しくなっています。
投資する前に、よぉく勉強して使いこなせるようにして下さい。
【取引用の財布】
これは必ずしも持っていなくてもいい財布です。
個別株式の投資が代表例です。
相場の状態を見ながら株の売買等で利ざやを稼ぐ方法です。
順番としては「生活用の財布」、「長期資産形成の財布」を作ってから、
余力資金で始める程度で良いと思います。
まずは、お金を3つの財布に分類してみてください。
そして、それぞれの財布で使っている金融商品が
何の目的で加入されたのか、リストアップしてみることをお勧めします。
そして以下のチェック項目について考えてみて下さい。
□ 今の資産配分のままで将来も安心して暮らしてゆけるでしょうか?
□「生活用の財布」、つまり現預金の比率は多すぎませんか?
□ ペイオフ対策は万全ですか?
□「長期資産形成の財布」は何年後にいくらになってるでしょうか?
□「長期資産形成の財布」を用意せずに、「取引用の財布」でギャンブル的な
運用をしていませんか?
資産形成を上手に行うには、まず目標設定を行う。
そして目的に見合った正しい「財布」(商品)選びをすることが重要です。
※2008年に書いた記事を加筆・修正しました。
ただ当時からやってきたことに基本変わりなく、自分なりに自分の仕事を誇りを感じます。