来月5日の締め切りも近づき補助金申請書をブラッシュアップ中の高野です。
事業計画自体に正解はないが故に、どのような営業戦略にお金を投下していくか迷ってる時に発行されたのが、「小さな会社 ランチェスター式『儲ける戦略』」です。即買いしました。

この本、5人の経営者の事業体験談ですが、失礼ながら、どなたもさほど格好よくありません。中小企業のクセに「それをやっちゃあ、おしまいよ」みたいなこと(本業とは無関係な多角経営だったり、弱者に似つかわしくない事業計画や営業手法だったり)に手を染め、潰れそうな経験を皆持っているからです。でも、だからこそ、そこから這い上がってきた経営者達の物語はとてもリアルで迫力があります。

珠玉の一文は
「これからネット化が進みますが、ネットでも最後のエンドーユーザーはアナログの人間」

激しく共感しました。
永ちゃんこと矢沢永吉さんがアップル社のituneが流行り始めたころ、「ダウンロードの時代だからさ、ダウンロードできないことやろうよ」みたいな。

たぶんコロナだなんだで、非対面を謳うビジネスって広がるとは思うんですが、やはり中小企業は接近戦、球際に強くないと生き残れないように思うからです。

以下、本文より刺さった言葉を章ごとに。

【第1章】
・5カウントの法則
・(不動産関連50業種の中で)扱う商品を50分の1の賃貸仲介のみ、さらに半径500メートルの「地域」「客層」も飲食店に絞った時点で、つまり「中州の飲食専門の賃貸不動産屋」では瞬時にオンリーワンになったと思います。
・地域新聞や毎週のチラシ、さらに町内会やPTAや祭りなど、仕事以外の私生活も中州に投入しました。

【第2章】
・ニッチではなくマスを狙おう。
・フレーム組みで売上ってたぶんほとんど決まってる。
・看板は効果あり、すごく大事
・一つの作業から次の作業に移るのにそこが何歩なのか。何秒なのか。
・食卓に小さなハッピーを。

【第3章】
・個人通信!そんなダサイことはやりたくない。アナログだし。
・通信には自分や自社の売り込みは書きません。日々のちょっとした出来事を~
・ハガキに比べて文書量の多いニュースレターの内製化は難しい

【第4章】
・「ありがとう!」に飢えて
・(看板を)一応自分で実験して、僕全部数字を取ったんですよ。
・理念は戦略と同じくらい大事

【第5章】
・(塾の営業は)個別訪問で一件一件つぶしていく。
・「空きがありましたらご連絡しますけど、どうされますか?」
・勉強ではなく「非認知能力」

経営者たちの失敗も成功も肌感覚が伝わってくる一冊です。それは著者の取材力によるもので、「九州ベンチャー大学」(著者主催の異業種交流会)で惜しげもなく情報を発信してきた著者の人間力が経営者たちのホンネを失敗談ともに(この本でしか聞けない情報を)引き出していると思われます。登場する社長さんたちの成功例だけでなく、失敗例を反面教師にするという使い方もありでしょう。
戦略戦術もまじえて勇気の出る本です。オススメいたします。

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