88歳の仕立屋アブラハムが、自分を施設に入れようとしている家族から逃れ、アルゼンチンからポーランドへ旅する物語。道中、様々な人に助けてもらいながら、70年前のユダヤ人迫害「ホロコースト」から命を救ってくれた親友に会いにいきます。

よくもこんなに親切な人たちと出会うもんだと思ったりもするのですが、それくらいヨーロッパにホロコーストの苦々しい記憶があるのだろうなと推察され、残虐なシーンなんかないのに、その悲惨さが伝わります。

中でも戦争を知らないアブラハムの末娘が、お父さんと同じようにホロコーストのタトゥーを入れているシーンが強烈な印象を残しました。ホロコーストの生存者、もしくは亡くなった方の子孫の間で、その時の番号をタトゥーとして入れることが広まっているらしいのです。

この事実を忘れてはならないというメッセージ、そして父子の愛情を感じたシーンでした。

【珠玉のセリフ】
「家へ帰ろう」 

誰が誰に言うのかは本編でご確認くださいませ。

(2021年8月30日視聴)