写真は10月16日の日経夕刊記事です。
老後が心配ならば60歳以降に住宅ローンの残債を
少なくという内容。

個人的には「?」って感じでした。

以下、検証してみましょう。

【前提条件】
・35歳時に3000万の借り入れをした。
・金利は年1.4%
・毎月9万円返済
・返済期間70歳まで(35年間)
・60歳時点の残高は1000万
・現在は55歳

【対策】
①500万繰り上げ返済して、返済期間は従来どおり、月の支払いは9万

ということは資金流出は以下の通り
500万(繰り上げ返済分)+6万×12か月×15年(70歳までの年数)
で1580万円

②500万繰り上げ返済して、返済期間も10年に短縮、月の支払いは9万

ということは資金流出は以下の通り
500万(繰り上げ返済分)+9万×12か月×10年(65歳までの年数)
で1580万円

③0.8%のローンに借り換え、65歳で支払完了にする。

ということは資金流出は以下の通り
12.7万×12か月×10年
で1524万円

ただし、借り換えの場合、それに伴う諸経費が必要。

という論調なのですが・・・

何もしなかったらどうなるでしょう?

9万円×12か月×15年で1620万円の資金流出。

①、②と比較しても総返済額自体は40万(3%)の差。
これを大きいと見るか小さいと見るか。

もし69歳までにお亡くなりになるようなことあれば
団体信用保険が働くため、何もしなかった方がお得。

仕事として借り換えのシミュレーションしてる私の肌感覚でいうと
100万以上、総残債額でいえば10%は減らないと
お得感はないように感じましたが、皆様はいかがでしょうか?

借り換えは効果測定を綿密に。